レポート
REPORT

社団法人日本女子体育連盟/平成23年度夏期講座

2011年8月19日 10:20 - 11:50 講演 / 14:35 - 15:55実技 国立オリンピック記念青少年総合センター
(report by Shoko Nishiura)

(社) 日本女子体育連盟主催、第29回全国生涯スポーツ女子指導者実技講習会『ライフステージと表現・ダンス - 今こそ手をとり合って生きる力を -』の講演と実技を担当する中尾先生に同行してきました。

<講演「身体は使ったように変わる」>
 
全国のスポーツ指導者、保育士や学校の先生ほか教育関係の方々が参加されているこの夏期講座、午前中の講演はカルチャー棟の大ホールで、約430名の参加で行なわれました。

「運動とは、脳を鍛えること、感覚を鍛えること。心地よい身体を保つための感覚を鍛えること」
「生きる基盤は姿勢と呼吸、これを正しくしないと運動をしても意味はない」というところからお話しが始まりました。

過呼吸の子供たちは肩があがっている子が多い。肩があがっているとおなかに力が入りにくいし、息をうまく吐けない。
「見る」こと、「感じる」ことが大事。「無意識の生活習慣」から生じたゆがみに気付くこと、気付けるように導くことが大事。
健康への意識が高いだけではなく、他の誰かの健康を大切にするお仕事に携わっている方々に向けたお話しが続きました。

実際に自分自身の身体を触りながら、頭や頸椎、腰の位置、座骨の場所などをひとつひとつ確認。

そして、肩を上げて息を吸って、ゆっくりと溶かすようにおろしながら息を吐く。
呼吸をするときに顎をゆるめて、舌骨をほぐすことで、メンタル的にもとてもほぐれていくのだそうです。またつながっている首の筋肉がほぐれることで、皺が取れる!. . . というところでは会場から爆笑が。

いつでも、どこでも姿勢と呼吸は意識できる。日常生活そのものが運動である、と考えて、感覚を鍛えることが大事。行動を起こすことで身体も変わるし、心も変わる。
まだまだ話足りない、といった感じの1時間半の講演でした。

このような講演に同席させていただくようになって、普段太鼓ビクスのレッスンだけでは聞き尽くせない「身体」「感覚」「意識」などのお話しがどんどん自分のなかにしみ込んでいってとても嬉しいです。

<実技「コア・ストレッチ&ダンス」>
 
午後は270余名の参加で、「コア・ストレッチ&ダンス 〜 背骨から動くしなやかさのメソッド 〜」と題して、実技講習が行なわれました。
 
ウォーミングアップでは、「骨を正しく並べる」「動き始めは筋肉ではなくて、骨を意識する」からスタート。吸う息、吐く息で、背骨をしなやかに動かします。

その後、今日の振り付けをマスター。4拍子の曲に合わせて3拍子のリズムでステップを踏み、踊ります。
そして、決められた振り付けに、ご自身でアレンジした動きをプラス。同じ振り付けをアップビートの曲とスローでゆったりとした曲のそれぞれに合わせて動きます。ゆったりとした振り付けでは、気持ちを込めて。

最後は無駄のない動きで、いかに美しく歩くかをレッスンして、1時間20分の実技が終了しました。
  大きな体育館いっぱいの受講者の方たちに向けて、エネルギッシュにレクチャーしながら動く中尾先生と、「しなやかに動く」ためのエッセンスをつかもうと、ものすごい集中力でひとつひとつの動きを確かめながら動く受講者の方々。会場全体がとても大きな熱意に満ちていて、同席させていただいた私も心が熱くなるような経験でした。

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