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近況と活動報告
活動報告一覧

■5月活動報告(2)

JSAリーダークラス in 東京
JSA初級&ベーシック in京都
運動支援 in 仙台
【特別レポート】被災地の目に見える支援(ミウラドルフィンズの活動)

■■■ 中尾和子*2011年5月の活動報告(2) ■■■

JSAリーダークラス 6時間セミナー in東京 (2011/05/22 日)

会場:国立オリンピック記念青少年総合センター
時間:11:00〜17:00

実践指導に向けてのリーダークラスは徹底的に指導の練習をします。
ボディマッピング・スタートポジション・エクササイズ動作・効果的キューイングなど、
指導に必要なスキルを習得していきます。


ボディマッピングの指導練習


エクササイズ指導の流れを練習


【左上】スケルトンで関節を確認
【右上】イメージキューイングの考察

非常に実践的に練習をしていくので、考えては説明し、考えては動きます。
頭はぐるぐる回りっぱなし!
みんなのチームワークがとても良くて、お互いの良さを引っ張り出しあいながら、
どんどん習得していくエネルギーを感じました。すごいです!


JSAボールエクササイズ養成コース6時間セミナーに昼食時間はありません。
VAAMで一気に乗り切ります。集中力が持続し、お腹がすいたと感じても、平気で動けて苦にならないのです。自分のエネルギー(脂肪)を使える能力を引き出すVAAMの威力をいつも実感します。そして、みなさんこのVAAMが大好きです!
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JSA初級&ベーシック 6時間セミナー in京都 (2011/05/15 日)

会場:ウエルネスクラブ オーク21
時間:11:00〜17:00
主催:日本G ボール協会

仙台での運動支援でJSAは大活躍しました。「全く動く気なんかない」とむっつりされて、参加しようとしない男性にも、もたれておられた布団の間にボールを入れさせてもらい「ゆっくり身体をゆだねるだけで必ず腰が楽になります!」と声を掛けました。あっちこっちJSAの指導に走り回っている中、この男性がボールを外すこともなく、さらに心地よさそうにボールにゆっくり身体を預けておられました。ものすごくうれしかった!
そんな経験と思いを爆発するようにJSAのセミナーにのぞみました。熱すぎたかな?


JSAではボディマッピングがとても重要です(股関節と座骨の確認)


スケルトンで関節の位置・形を確認しながら、関節包内運動を理解します


押圧で力を抜くことに集中すると気づくことがいっぱいあります


ひたすら自分の身体に意識を向けて、エクササイズで得られる感覚をつかみます

JSAの基本を学ぶ初日のセミナーは終始自分の身体と向き合い感覚を磨きます。
関節面の相互の動きなど想像もしていなかったという参加者のおどろきの表情と、
一番後ろで聴講参加したJSA認定インストラクターたちの
ゆったりと見守るような表情がとても印象的でした。
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運動支援 in 仙台 (2011/05/09 月)

東京支援隊:ALCO 
現地支援:クラーク記念国際高等学校・和顔施
避難所:宮城野区 岡田小学校 避難所 

三浦豪太さんを中心に支援プロジェクトが本格的に始まっています。
刻々と状況が変化していく中で、支援も必要に応じたものでなければなりません。
物資よりも心のケアを強く訴える豪太さんはJSAボールエクササイズが最適と言われます。
支援に向けたセミナーをミウラドルフィンBCで行い、手ごたえを感じていましたが、
今回はクラークの高校生たちに教えて、一緒に避難場所に行くという支援活動になりました。


三浦雄一郎さんが校長を務めるクラーク高等学校生は
引きこもりや不登校を経験した子供たちがほとんどなのだそうです。
その分、人の痛みや弱さを素直に共感できるやさしさを持っています。
たった3時間足らずの授業ですが、身体と心の関係、身体の仕組み作用なども含め
「身体は使ったように変わる」運動生理の原則を動いて体感して理解してもらいました。


【左上】私のジョークに抜群の反応  
【右上】思いのドリルも大成功


【左上】ひとりひとりに真剣に向かいます 
【右上】休憩の後、いよいよJSAボールエクササイズです


【左上】座骨と背骨の関係 
【右上】踵・座骨・第一頸椎をつないで立つ感覚


【左上】肩関節のJSA  
【右上】肋椎・胸肋関節JSA

どのJSAエクササイズにも、「うわぁー!軽い!」と声が上がります。
いつも敏感に緊張してしまう身体と向き合っている子たちなので、感じ方も鋭い。
ほんとうに反応がいいのです。


【左上】強度の高いエクササイズには意外に弱い! 
【右上】いまどきの若者やん!鍛えなあかん!

昼食を摂り、あわただしく出発、岡田小学校はみんな初めてです。
220人避難されているのですが、昼間は60人ぐらい、おまけにこの日は相撲観戦の招待があり、
それに行きたくない人、動きたくない人だけが残っておられるという情報が入りました。
みんな緊張していました。いったい私たちは受け入れてもらえるのだろうか?


現地に到着して事前ミーティング、心も身体も相手に寄り添うことを確認しました


避難所の岡田小学校では自衛隊の救援活動が随時行われています


自衛隊の方たちの炊き出し準備の様子

避難され生活されている体育館に入ると、
それぞれ思い思いに過ごされている様子が分かりました。
横になって休んでいる方に気遣いながら話しかけました。
同時に子供たちが一斉に散らばってほんとうに驚くほど速やかにサポートにつきました。

豪太さんと何をしに来たのか、
皆さんに呼びかけました


ボールがコミュニケーションをスムーズにしてくれます。膨らませるところからスタート!


豪太さんがステージでデモンストレーション  あっちこっちでJSA開始

<1時間の様子> JSA腰仙関節と頸椎と深呼吸







泣きたいほど嬉しかったことは、終わってからの皆さんの顔がふわっと柔らかくほころんで、
とても和やかな表情になられたことです。
すごいと思ったことはボールがスムーズな運動支援のきっかけになったことです。
ボールがあったおかげで、一緒にボールを膨らませながらお話ができます。
子供たちは、自然に寄り添いボールを使ってJSAを指導しました。
驚いたことは皆さんの身体の緊張です。こわばっていることにも気づかず、
耐えておられることが分かります。
許されるなら、ずっと泊り込んで、ひとりひとりの方に寄り添いながら、
力が抜ける緊張から解放される心地よさをもっと実感させてあげたいと思いました。


【右上】終わって・・・ 
【左上】記念撮影

クラークのこの子たちを頼もしく誇りに思います!こんなに短い時間で、深い信頼と愛おしさを感じました。普段指導されている教師陣の情熱と愛情の深さを知りました。
この機会のおかげでやれることが見えてきました。
着実に喜ばれる支援を広げられるようにがんばります。
引き続き、深呼吸リレーをよろしくお願いします。
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【特別レポート】被災地の目に見える支援
  三浦豪太さんの片付け・被災地のひとつの現状

被災地に向けた支援を果敢に行っているミウラドルフィンズ、
三浦豪太さんが被災地をまわり、行ってみてわかったこと

  1. 地域のそれぞれの状況はすべて違う
  2. 細やかなそれぞれの避難現場に必要な支援が急務
  3. やはりマンパワーが鍵
  4. 片付けることなど目に見えて出来る支援と心のケアのための運動支援が必要

これらの豪太さんの報告を聞くほど、適材適所のマンパワーが必要なことをひしひしと感じます。自分に何ができるのか、さらに真剣に考えました。
そして、豪太さんたちはある家の片づけをしました。
「家が残っただけで充分です、家を失った方から支援の手を!」家は倒れなかったという被災された方々が必ず言われるそうです。でも、断水・停電・ガスもストップの中、皆さん耐えて頑張っておられます。豪太さんはじめ「筋肉マンが何人か来たので何か手伝わせて下さい」と願い出たら、とても遠慮がちにタンスを起こしてほしいと言われたそうです。

<現場でのタンスを起こす作業>

その家に向かう道中


家にはコンテナーが突っ込み、船に隠れていました

家の天井近くにまで津波の跡がありました

そして家の中は・・・・・


台所は冷蔵庫や他所から流れ込んだ物でいっぱいでした


【左上】とにかく大きい物から運び出し
【右上】あつ!台所が見えてきた!

使えそうなものを屋外でていねいに整理


【左上】居間もどこから流れたのかわからない物でいっぱい
【右上】とにかく片付け…片付け・・・


ひたすら片付けて・・・・片付けて・・・

そうしたら・・・


【左上】居間が居間のようになった
【右上】部屋の形が見えてきた


台所が台所らしくなった


【左上】お風呂も見えた
【右上】そして、念願のタンスを起こした

やったぞー!

人が動けば目に見えて出来る支援があることを実感し喜びを感じた。
同時に、緊張を解放する、心休ませるための運動支援が大事だとも痛感したのだそうです。
そこに「中尾和子とボールが必要だと思った」と豪太さんが真剣に言ってくれました。
私にとってこれほどうれしい言葉はありません。
運動支援に向けて、まず、ミウラドルフィンズBCでのボランティアの人たちに向けてのセミナーを開始しました。
そして、実際の運動支援が実行できました。

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